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2012年 09月 30日

チョコサラミ

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地獄の入り口が、2つに分かれている。左が「生前、女房の尻に敷かれていた者」、右が「そうでない者」。左には長蛇の列、右には1人。天からその様子に気づいたゼウスが不思議に思い、右の男の元に舞い降りた。彼も正妻ヘラに尻に敷かれていた口である。「汝は如何にしてこちらの列にいるのか。」「女房にそうしろ、と言われたんだ。」

イタリア人夫婦は、結構、妻優勢、つまりかかあ天下が多いと聞く。もともと女性に甘い国であるので、家庭内における決断権というものは、男が握っているように見せかけて、実は奥方が自分のいいように導いている場合が多いそうである。

しかし、かつてのシチリアにおいては少し状況が違っていたらしい。亭主関白で有名だったそうで、まともな民法がこの国に存在しなかった、そう遠くない過去において、妻が夫に意見した、という理由で死刑にまで至った例もあるらしい。

材料
クッキー 200g 手で揉み砕く
溶かしバター 100g
ココア 50g
砂糖 50g

作り方
1. 材料を全て混ぜ、ラップを敷いた寿司用巻き簀で好きなサイズの直径にしっかり整え、冷蔵庫で冷やし固める。
2. 5-10mmに切る。

頂き物のクッキーや、買ったがイマイチ、という時に便利。また、好みでレーズンや砕いたナッツやチョコレートを混ぜてもいい。
ココアと砂糖の量は、使うクッキーの甘さによって随時調節する。
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by Tomato-no-naru-ki | 2012-09-30 07:00 | 生活習慣
2012年 09月 29日

フシッリのバターとセージ和え

a0284638_6122314.jpgイタリアの靴は、その高品質性と履き心地の良さで有名である。また、男女ともに、靴には金に糸目をつけない。同僚の女性は、靴のストック専用の小部屋を持っているぐらいである。

この国ではどこでも土足で、自宅から一歩外に出ると、夜、帰宅するまで靴を脱ぐ事はまずないので、ちょっと手のこんだ紐靴も大歓迎である。ローファーはかえって踵が足から外れて引きずって歩きざるを得ないから、あまり流行らない。柔らかいモカシンが、夏の間、素足に履かれる程度であるが、それも通勤に履いて行くことは滅多にない。

日本で、男性に人気がある靴、ローファー。日本では外出先でも靴を脱ぐ機会が多い。料理屋、居酒屋、寺などの観光地など。紐靴をその度にいちいちほどいて、また結んで、なんてちょっと面倒臭い。機能性が流行を左右するのも無理はない。

材料
フシッリ またはペンネなどのマカロニ 400g
バター 50g
セージの葉 生のもの 5ー6枚
パルメザンチーズ すりおろし 大さじすり切り6
黒胡椒 好みで少々

作り方
1. しっかり塩を効かせた湯でパスタを茹でる。
2. 大きめのサラダボールにバターを入れ、セージの葉をちぎって入れ、茹で上がりの1分前にマグ1杯採っておいた茹で汁を少しづつ加え、滑らかによく混ぜる
3. チーズを加えて一回しし、皿に盛る。
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by Tomato-no-naru-ki | 2012-09-29 05:42 | 憧れのイタリア人
2012年 09月 27日

パテ

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イタリアの高速道路は素晴らしい、という噂を、渡伊前に聞いた。当時、私は日本で二輪の運転免許しか持っていなかったし、2年間滞在のつもりで、こっちで二輪に乗るつもりも、普通免許を取るつもりもなく、あまり自分とは直接関係のない事であったので、都市計画の一部、としてちょっと覚えていた程度であった。

ところが実際こっちに来て、仕事の休みを利用してトスカナやエミリア、ウンブリア地方を電車で旅行しているうちに、ふと、そのことを思い出し、同僚のイタリア人に尋ねてみた。当時勤めていた某設計事務所の所員は、私の他に、シチリア島出身4人、イタリアのつま先のカラブリア出身1人、ナポリ1人、ローマ5人、東京1人であった。イタリア人所員は、全員ローマ以南の出である。

彼らは口を揃えて、「電車がうまく機能しないから自動車道路が発達した」と言っていた。 その当時、イタリア国内で移動をする時、所要時間が同じか長く、本数が非常に少なく、時間にルーズな電車より、好きな時に出発できて、好きなだけ荷物を持って、階段の上り下りも要らない自家用車での移動がほとんど選択技として圧勝していた。

例えばローマーミラノ間、580km。電車で6時間、高速で5時間。今のようにネズミ捕りもあまり普及していなかったから、4時間余でぶっ飛ばす人も少なくなかったと思われる。現在の夫の実家のあるプーリア、バルレッタまで、400km、電車で5時間、車で3時間半。そのバルレッタからミラノは840km、電車で途中、ボローニャ乗り換えで約7時間、車で7時間半。これは電車が勝ちだ。その頃、東京ー大阪間(520km)を、ひかりで3時間を切り、のぞみで2時間半、という記録が塗り替えられたばかりの日本から来た私にとってはちょっとしたショックであった。

無論、速さばかりを話題にして、この国の交通事情をけなし続けるつもりは毛頭ない。その当時は、電車料金はものすごく安かった。はっきり覚えていないが、ローマーミラノ間は、3000円位だった記憶がある。その後、特急列車であるインターシティー、ICができ、それなりに特急料金加算、値上げと続いたが、現在のユーロスター、イタロ誕生までは、電車賃の値上げばかりして、機能面は全く改良せず、と言われ続ける。

悪口を叩かれていた理由として、一つに、新しく出来たICは、出てすぐに発表される所要時間と、実際にかかる時間の差。公表される所要時間とは、出発点で電車の扉が閉まってから、到着点で扉が開くまでの時間でなければならない。ところが大抵、その時間になり、到着点の駅が見え始めた頃、車内アナウンスで「本日のご乗車、まことにありがとうございます。 間も無くローマ駅、"時間通り"の到着でございます。」

その直後、停まる。 信号待ちである。

イタリア人はせっかちであるから、もうそのアナウンスのかなり前から荷物を両手に持ち、通路に並んで立って待っている。早くて10分、遅くて20分ほど停止した後、ノロノロと運転を再開してやっとホームに入る。だから実際は10分から20分の遅着、である。それが普通だった。 そして新ダイヤ更新の度に、所要時間が引き延ばされる。遅れの公然化である。

もう一つは、イタリア国鉄が新車両を開発する時。 まず、ローマーミラノ間で使用される。それまで使われていた旧車両は、内部リニューアルさえ皆無のまま、ローマ以南の路線に回される。元同僚達は、「南部出身の自分達は臭いからそれでちょうどいい、」と皮肉る。このシステムは、現在でも使われているようだ。

材料
レバー (鶏、豚など。こちらでは仔羊やうさぎ肉などもよく使われる) ブツ切り 300g
玉ねぎ 粗い微塵切り 大2個
コニャック 約100-150cc

タイム、マヨラナ、ローズマリー、セージ 微塵切り 生のものがベター、各小さじ1
オリーブ油 大さじ6

作り方
1. 深めの小鍋で玉ねぎをオリーブ油で炒め、しんなり透き通ったら肉を加えて表面が白くなるまで中火で炒める。
2. コニャックを加え、強火で1ー2分、アルコール分を飛ばしたら火を弱め、ハーブを加えて蓋をして30分煮る。
3. 蓋を取って塩で濃いめに味を調整したら強火で水分をほぼ完全に飛ばし、火から下ろして粗熱をとって、フードプロセッサーかミニピーマーで滑らかにクリーム状にする。
4. バゲットなどを軽く焼いてたっぷりのせてカナッペに。

このままパクパク食べるものではないので、塩をしっかり効かせたい。油の量が多い、と文句が出そうだが、少ないと旨味が引き出されない料理もあり、前菜に少しだけパンにのせて食べるものなので、あまり気にする必要も無し、しかもオリーブ油は良品であればそんな心配は無用。

また保存する場合は再加熱し、沸騰した時点ですぐに瓶詰めして蓋をし、逆さにして常温になるまで置く。使う時は上5mm程を取り除く。
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by Tomato-no-naru-ki | 2012-09-27 15:44 | つぶやき
2012年 09月 26日

クレープのオーブン焼き

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先日、姉からメールがきた。 「フォカッチャ、日本で見るレシピに載ってるような、なんちゃってフォカッチャみたいなもんと比べて格段に美味しいわ。ただ、ちょっとオリーブ油が多すぎて、下の子は、一切れ食べ終わらないうちにギブアップだったわー。あんたの言うとおり、300cc入れたんだけどー。」

さ、さんびゃくしーしー? 確かにコップ一杯半、とは書いた。でも悪いのは私だ。コップ一杯=カップ一杯、すなわち200cc。ちなみにたった今、うちのコップにどれだけ入るのか量ってみた。すれすれまで入れて130cc。旅先で見つけたこの小ぶりで割れないコップ、かなり小さい。

イタリアに来て初めて覚えたティラミス。その後、何度か改良を加え、自分のレシピができる。1年後に帰省した時、早速姉に伝授したが、コニャックだかブランデーだか、はっきり記憶にないが、普通より多めに入れる私のレシピ、適当に、これぐらいか、と思って数字で示した量がかなり多かったようで、友人との集まりに作って持って行って、かなりひんしゅくを買ってしまったらしい。

もともと全て目分量で作ってしまう私。レシピを書く時も、実際量っている物は少ない。初めて作る料理のレシピには、やはり正確に分量を書くべきなんだなー、と、ティラミスのエピソードも思い出しながら、ちょっと反省、かなり反省。この場を借りて、

お姉ちゃん、ごめん!! 懲りずに挑戦してー!!

材料
全卵 3個
薄力粉 100g
牛乳 300cc
塩 ひとつまみ
溶かしバター 大さじ1.5

リコッタチーズ 300g
クタクタに茹でて固く絞ったほうれん草、みじん切り 300g
トマトソース 適量
モッツァレラチーズ 適量

作り方
1. 卵、小麦粉、牛乳をボールに入れて、滑らかになるまでかき混ぜ、1時間冷蔵庫で寝かせた後、常温に戻して溶かしバターを加える。
2. テフロンのフライパンに薄くバターを敷き、おたま8分目ぐらいのタネをすくって流し入れ、フライパンを回して広げて両面色よく焼く。2枚目からはバターは敷かない。
3. リコッタ、ほうれん草を混ぜ、クレープで、春巻きの要領で巻く。
4. オーブン皿にきっちりくっつけて並べ、(1段のみ) トマトソースをかけて、モッツァレラチーズをちぎって散らし、200度のオーブンで、チーズにほんのり焼き色がつくまで焼く。

リコッタチーズの代わりに豆腐でも代用できるかな。その場合、ちょっとだけパルメザンチーズかペコリーノチーズのすりおろしを混ぜ込んだ方がいいかもしれない。
トマトソースは、ホールトマト ミキサーで砕いたもの1kg、玉ねぎ中半分微塵切り、オリーブ油 大さじ5-6、それにトマトの酸味がきつい場合、小さじ1杯の砂糖を加えて弱火で半量になるまで煮詰める。玉ねぎを炒める必要なない。
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by Tomato-no-naru-ki | 2012-09-26 17:02 | つぶやき
2012年 09月 23日

ミートローフ

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ブログを立ち上げて日もないが、投稿の度に毎回思い出す映画がある。タイトルは忘れたが、ユマ・サーマン扮する、若き日に小説家を夢見ていた疲れた主婦ブロガーの、ある一日を描いた三流映画である。私はある日曜日の午後にたまたまテレビでみたが、日本でも公開されたのであろうか。ディテールに食い違いがあろうが、だいたいこのような話だった。

朝6時前に起きて家族の朝食を用意し、上の娘の着替えを手伝い、おやつをカバンに詰めて下の弟をおぶって娘を学校に送りにいく。家を出ると、車で市街の私立の学校に連れて行く自分の娘と同い年の娘を持つ隣の奥さんに、「あら、パジャマとスリッパでお出かけ?」と嫌味を言われ、慌てて戻って靴だけ履き替えて出かける。娘を無事学校に送り届けて、その日の午後予定している娘のバースデーパーティーの準備のため、あちこちスーパーを駆け回り、その間起こる数々の小ハプニングを乗り越え、何とか娘の下校時間に間に合わせて帰途につく。用事と用事の間に点けっぱなしのpcに向かって、主婦としてのつぶやき、疑問、怒りをブログにぶつける。汗だくになってパーティーの準備を無事済ませつつあったところに、飾り付けが一つ足りず、急遽、車に乗って急いで買いに行く。途中、髪の毛を振り乱して毎日が過ぎ、自分に向き合う余裕もなく、自分の存在が無意味に感じ、何もかもが嫌になり、そのまま家出を思いついてしまうが、市外へ出た途端、夫の電話を受ける。下の子が怪我をしただかなんだかで、ちょっとしたパニック。我に還ったように目覚め、急遽Uターンして家に戻るのである。パーティーの最中に夫と言い合いになり、「あなたは私のことを見向きもしなくなってしまった」「もう私のことなんてどうでもいいんだわ」的なセリフを連発。夫は「君は今のままで十分綺麗だよ」「そのままの君が好きなんだ」

度近眼メガネをかけて、髪の毛はバサバサ、化粧っ気なし。でも相手はユマ・サーマンであることには間違いない。その彼女に向かって「十分綺麗だよ」...。

なんとも贅沢な話である。

材料
合挽き肉 600g
硬くなったパン 10x10x10cm 水で柔らかくして硬く絞っておく
セージの葉 微塵切り 大さじ1
ペコリーノチーズすりおろし 80g
全卵 1個
白ワイン 30cc
オリーブ油 30cc
塩 小さじ1

じゃが芋 皮を剥いて5mmの薄切り 800g
オリーブ油 50cc
水 30cc
塩 小さじ1

作り方
1. 24-6cm程のグラタン皿などにじゃが芋の材料をいれて両手でザクザク混ぜ、180度のオーブンで焼く。
2. 肉の材料を混ぜ、粘り気が出るまでよく捏ね、断面が円形に近い小判形にまとめ、パン粉(分量外)を満遍なく降る。
3. ジャガイモが20分程過ぎた頃に、一度取り出してスープ用スプーンなどを2本使って下からかき混ぜ、肉を真ん中にのせて、更に約40分焼き、串で刺して滲み出る煮汁が透明になったら出来上がり。
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by Tomato-no-naru-ki | 2012-09-23 05:38 | つぶやき
2012年 09月 19日

アーティチョークの天婦羅

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老若男女、食事には必ず添えられるワイン。特に赤ワインは、その色のように、血に良いとまで言われ、他にもアルコールについて、いろいろな言われがあるので、一見、飲んだくれの集まりの国のようである。

ところが、実は酔っ払いはご法度である。酔っ払うまで飲むのは、人前で理性を失うことであり、大変なマナー違反だ、ということだ。北欧もそうだが、日本では、飲む=酔う、それがストレスの発散であり、翌日にはけろっと忘れたふりをして、前日の失態には目を瞑られる。イタリア人には他にストレスを発散できる方法があり、酔うまで飲む必要がないのではないだろうか。

普段、細かい事にもちゃんといちゃもんをつけ、自分の考えをある程度隠さず言う事ができる社会。彼らはディスカッションしているつもりでも、初めの頃は、みんな、怒っているのかと思ったし、仕事の席でも大声を張り上げてギャハハハ、と大笑いしているのを見て、とても直感的でリベラルな国だなあ、と思ったものだ。

しかし、かくいうイタリア人にはそれなりの言い分がある。彼らにとって、我々日本人は、いつでもクールにどんな問題でもさらっと解決できる特技を持っているそうである。いつも禅の精神で、何があってもうろたえず、思っていることを顔に出さずにスマートな生き方をしている、と。私にとっては、ほどほどに飲んで酔わずに理性を失わないイタリア人の方がかっこいいと思うのだけれど。

ところがベネチアに住む友人は、あの街は日本のようで居心地が良い、と。車の無い街、ベネチアでは、酔っ払って運河に落っこちることはあっても車にひかれる心配はないので、誰もかれも、ぐでんぐでんに酔って、道端で寝っ転がってる、と言うのである。

ちょっとイメージが崩れた。

材料
アーティチョーク 5本
全卵 2個
炭酸水又はビール 適量
薄力粉 適量
塩 少々
揚げ油(落下精油) 適量

作り方
1. アーティチョークの花の部分を横約半分に切り、先の方は捨てる。
2. 花の根元から茎を切り落とし、花弁の硬く紫色の部分を取り除き、縦7mm程度にスライスする。
3. 茎の皮を分厚く切り取り、縦4-5mm厚に切る。
4. 大きめのボウルに卵をとき、小麦粉、炭酸水を合わせて、日本の天ぷら衣よりやや濃いめの衣を作り、アーティチョークを加えて下からよく混ぜて、180度の油で揚げ、塩を降る。





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by Tomato-no-naru-ki | 2012-09-19 04:56 | 憧れのイタリア人
2012年 09月 18日

夏トマトのパスタ

a0284638_518434.jpg9月13日木曜日、息子の高校の新学期がスタートした。今年で2年生である。

今年の夏は普段とは違う夏を過ごした。6月10日で一年が終わり、3ヶ月の長い休みが訪れる。3ヶ月、長いようであるが、実は祝日が非常に少ないこの国、子供達にとっては必要な息抜きの時期である。もっとも、暑くて脳みそがパーになるほどなので、通学で、昼間、下手に出歩かない方が無難、ということでもあるのだろうか。一年を通して祝日は、1月1日、イースター(月曜日だけだが学校はその前後、計5日間)、5月1日(メーデー)、6月29日(ローマの守護聖人の日)、8月15日(いわゆる盆)、11月1日(ハロウィーン)、12月25日(クリスマス)、26日(聖ステファノの日)のみ。振り替え休日の制度も無い。

話を息子に戻す。この国には高校受験というものが無い。つい最近までは大学受験も無かった。成績に関係なく自由に高校を選べるが、それぞれの学校にレベルというものはちゃんとあるので、勉強を怠ると落第である。日本のように学校がかなりサポートしてくれて進級99.9%、なんてない。私が通っていた高校では3年間のうち、1年上級の人が1人、落第しただけである。息子が選んだ学校は、市内でも指折りの厳しい学校で、何を血迷ったか、願書締め切りぎりぎりに、下見もせずに決めた。ステータスシンボルのようなものなのだろうか。

1月末、前期が終わり、通知表を渡されて、かなりやばいことに気付く。6月の年度末の時点で3科目まで保留OK、9月始めに再試験があり、それをクリアーすれば無事進級できる。1月の時点で彼は、国語(であるイタリア語)、ラテン語、古代ギリシャ語、歴史+地理、英語の、5教科が、10段階で4、5、であった。6未満は単位として認められない。英語は、先生のせいだと言い張る。週1回、予約制で行われる教科ごとの個人面談に、足繁く通い、笑顔を振りまいてなんとか取り戻した。他の4教科はそんないい加減なことでは通用しない。主人が午後、仕事を休み、特訓することに決めた。昼ごはんの後、2時半にドラゴンボール(なぜかナルトとone pieceと並んでシックだと言われてもてはやされている)を観た後、夜10時過ぎまでみっちり勉強に励んだ。小学校1年生の頃からずっと続けているバスケもお預けである。

その甲斐があってか、国語以外は何とか6を付けられた。1科目であるが幅広い、国語。4、である。6月末までは、休息期間として自由にダラダラと過ごさせた。7月1ヶ月間で夏休みの宿題(かなりの量出される)を全て終わらせ、読書を残して8月の猛特訓。主人の両親の別荘で、義兄夫婦、義妹、義父がチューター役を務めてくれた。弁護士3人に、裁判官1人である。ただ一人、難は、義母であった。彼女は孫に非常に甘い。9時起き、朝食に続いて9時半から1時まで、叙事詩の勉強をし、昼ご飯、ドラゴンボールの後、海水浴に2時間だけ行ってリラックスし、夕方6時から晩御飯までの2時間余り、小論文書きである。再試験は小論文らしい、という噂を聞いて、こういう日程を立てた。

8月の最初の1週間は、私も一緒に別荘にお邪魔し、朝9時にちゃんと叩き起こして日程をクリアさせたが、盆休みも半分現場、半分休みの主人に付き合うために、1週間、ローマに私だけ戻った。途端に朝、起きなくなった。義母が、「かわいそうに、もうちょっと寝かせてあげなさい、」である。1週間過ぎて、私も仕事にそのまま戻ってもよかったのであるが、主人に「見張り役をしに戻れ」令を出されて、私だけまたプーリアに戻る。

毎朝義母の冷たい視線を浴びながら、叩き起こしを再開する。8月の最後の10日間は、その日程に、年間、読まなければいけなかった本を何冊か読む、という課題を増やした。だからドラゴンボールの後、みんなが海に行ってしまった後、木陰で読書である。理系頭の彼はページ数と時間を計算し、1冊にかかる時間を割り出して、忠実に従った。読み終わると汗ビッショリでぐったり、である。その後、みんなが待つ海岸へと2人で行き、日暮れまで休憩してまた小論文。

その甲斐あり、9月初めの再試験は、無事クリア。保留科目が出されても、出されずストレートで進級できても、とにかく毎年受験勉強さながらである。小学校5年、中学3年、高校5年、大学4年。確かに本当の意味での勉強ができるので、いいのかもしれないが、5年間も受験地獄が続くのであろうか。

日本の受験制度が懐かしい。

材料
プチトマト 2つ割 600g
バジルの葉 細かく手でちぎったもの 20g
ペコリーノチーズすりおろし 100g
オリーブ油 50cc
ペンネまたはリガトーニ 400g

作り方
1. トマト、ペコリーノチーズ、バジル、オリーブ油を大きなグラタン皿、或いはタルト皿などに入れて混ぜ、180度のオーブンで表面がきつね色になるまで焼き、茹でたパスタと和える。





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by Tomato-no-naru-ki | 2012-09-18 03:28 | 生活習慣
2012年 09月 17日

ジャガイモのオーブン焼き

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大学時代の友人が、長年続く旦那の両親と同居してあっぷあっぷ状態だと聞いた。

私が結婚した時、すでに主人のお兄さんは結婚して3年経っていた。当時、ようやくお義姉さんの妊娠が発覚し、それまで住んでいた1LDKの家が手狭になるので新居を購入、工事期間が2ヶ月程ずれ込み、その間、実家に居候することになった。お義兄さんは長男。そこで私は主人に、「この国では長男夫婦が両親と同居することはないのか。」と尋ねた。「どういうこと?」 そこで日本で未だに引き継がれている同居の習慣から、本家、分家、遺産相続に至るまで、延々と説明した。長男夫婦が両親と同居し、老後の世話もする代わりに、遺産は全て長男が戴く、というあれである。

それを知って3男である主人がまず怒ったのは言うまでもない。
そもそも老後の親の面倒は、子供達が平等に分け合ってするものであり、遺産も、特別に、特殊な家族構成、関係などが原因で、遺書に但し書きがしていない限り、子供達に均等に配分される。私の記憶では、社会科の授業で日本でも同じ様に法律で決められている、と習ったが、実際は昔からの風習というものがしつこく残っていて、前述のような習慣が当たり前と言われ、でも遺産は法律通り、等分に分配。嫁はたまったもんじゃない。

うちの主人曰く、結婚してから親と同居、なんて、彼の辞書には載っていない。
第一に、結婚して所帯を持ったのに、なぜ親から子供扱いされ続けんとばかりに同居しなきゃならんのだ、と。結婚というのは大人になる第一歩であり、親は親で、そうやって精神的に独り立ちした息子や娘と大人として対等に付き合うために、たとえ隣同士でも、距離をおいて生活をするのが、相手に対するマナーである、と。例えばもしもの時のために、家の鍵をそれぞれが交換してあっても、お互い、家にお邪魔する時には使わずに、ピンポンを押して「お邪魔」するのである。

また、マンマミーアで有名なイタリア人男から言われて、日本人男性はショックだろうが、好んで親と同居する様な男は親とのへその緒を切ることができない、母親依存だ、とも。

老後の面倒に至っては、両親、あるいは生き残った方の親の体の具合が悪くなっても、同居は滅多にせず、ヘルパーを雇うのが普通だ、と言うのである。私も長男の、ではないけれど、一応、嫁という立場なので、彼の両親の老後の世話をしている自分を想像してみた。できないことはないように思う。しかし自分がよぼよぼの婆さんになって、息子の嫁にシモの世話を…なんて、確かに考えるだけでぞっとする。

昔からの習慣を守り続け、使い果たされ、文句も言えずにヨレヨレになる長男のヨメ。何とかならんもんだろうか。

材料
じゃが芋(メークイン) 皮を剥いて5mm厚に切ったもの 1kg
プチトマト 2つ切り 300g
ズッキーニ 5mmの輪切り 2本
玉ねぎ 千切り 1/2個
ペコリーノチーズすりおろし 80g
バジルの葉 ちぎったもの 20g
塩胡椒 適量
オリーブ油 80cc
水 30cc

作り方
1. 材料を大きなグラタン皿、或いはタルト皿などに入れ、両手で下からザクザクかき混ぜる。
2. 平にならし、180度のオーブンで表面がきつね色になるまで約40分焼き、スプーンを2本使ってしたからかき混ぜ、更に20分、200度でこんがり焼く。
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by tomato-no-naru-ki | 2012-09-17 03:08 | 生活習慣
2012年 09月 15日

バターとアンチョビのスパゲティー

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今からちょうど20年前、私がこの国に来た頃には、ローマ以南には信号というものが無かった。正確にはローマより南の街を訪れたのはそれからかなり経ってからであるが、その時でも信号というものにお目にかかったことが無いので、あの頃も無かった、と言い切れると思う。

イタリアで運転を覚えると、世界中どこに行っても怖いものなし、とはよく言われるが、あの頃のイタリア、特にローマの交通事情はまさにそうであった。信号が無いものだから、交差点では、優先権は、速い者に与えられていた。出た者勝ち、である。それが自動車であっても、歩行者であっても、皆平等であった。勿論、規則というものは存在していたが、それを無視する、というのとはちょっと違い、実際の路上では臨機応変に対応する、と言った方が正しい表現だと思う。

当時は今よりずっとポンコツ車が多かったから、スピードも今に比べてかなり遅い。例えば歩行者が道路を渡ろうとしたら、5m先に横断歩道があっても絶対に利用しない。自分で適当に時を計って渡る。渡り始める前に歩道の端で車が来なくなるまで待つ、なんてことは決してしない。ほとんどの人は、歩く速度など絶対に緩めずに車と車の間を縫うようにしてさっさと渡ってしまう。車の方も歩行者の歩く速度を計算して、ちょっと速度を緩めたり、歩行者の後ろを迂回して進んだりして、決して停止などしない。停止すると後ろの車からクラクションを鳴らされる。車と人がうまい具合にたわむれて動いてる感じ。私もその横断方法はすぐに覚え、日本に時々帰省した時にはかえって戸惑ったものだ。

ところが、ジュビレオ、2000年祭の頃から、少し変わってきた。

その頃から、ローマの街の中心街で、通行規制が厳しくなった。それまでも平日6:30-18:00、乗用車が入れない地区があったが、単なる看板だけで、お巡りさんがいない時は、無視してみんな通り抜けていた。ところがそれぞれの入り口に電光板とカメラが設置され、それまでもお巡りさんがいて、黙視、あるいは見落としなどがあったものが、家に直接7000円程の罰金請求書が届くようになると、流石に規制が守られるようになった。街のあちこちに信号ができ、特に年中観光客で溢れている街なので、押しボタン式の歩行者用信号があちこちにできた。

外国人にとってはまさに嬉しいことであったが、地元の人たちにとってはちょっと厄介なことに。それまでは「歩行者を横断させるために停車する」という概念が無かった。渡りたそうにしている歩行者の為に停止すると後ろからブーブーならされるものだから、歩行者がまだ歩道の上にいる時は、絶対に速度を緩めない、のが普通だった。消えかけの横断歩道が綺麗に塗り替えられ、街中にお巡りさんが増えた。この国の交通法では、歩行者がいつでも第一に優先される為、歩行者を見ると停車する車が多くなり、後ろの車も怒らなくなった。つまり、「普通」になったのである。ちなみにこの国で、優先順位は、歩行者 ≫ 路面電車 ≫ 残りの全ての車両、である。「残りの全て」には、乗用車、タクシー、バス、二輪がひっくるめられており、日本のように、バスやタクシー、大型車に優先権は無い。

話を戻すが、運転している側にとって、横断中の歩行者の歩幅を計算して、速度を必要以上に緩めずに、歩行者が車の前を通り過ぎた頃にちょうど後ろを通れるようにして近づくと、突然道端で立ち止まる人達が、イタリア人の中にも出てきた。そこでこちらも急停車を余儀なくするようになり、当然後列車もしばらく停止…。つまり、街なかで渋滞が増えた。そういう時は、歩行者は絶対に立ち止まらずに、ずんずん歩いていただくのがそれまでの常識であったのだが。

世代も代わり、排気ガス規制も厳しくなったので新車だらけ、速度も上がり、ゆるゆる運転でも渋滞することが無かった頃が、懐かしい。

一見無茶苦茶な交通事情、実はこの街の風物詩でもあった。

材料
スパゲティ 400g
アンチョビ 半身2枚
バター 50g
パセリ微塵切り 少々
ペコリーノチーズすりおろし 大さじ1

作り方
1. 大きめのサラダボールに、バターを細かく切って散らしておき、5mm角程にちぎったアンチョビ、パセリ微塵切りを入れておく。
2. スパゲティを茹で、ザルに空けてよく湯を切ったら、茹で上がりの1分前にマグ1杯とっておいたゆで汁を少しずつ加えながら、下からよく混ぜて滑らかに絡める。
3. ペコリーノチーズをふりかけ、さらに良く絡めて出来上がり。

素材の質が命のレシピなので、アンチョビはケチって安物を選ばず、特にバターは新鮮なものを使いたい。ペコリーノチーズは、コクを出すためのものなので、無ければしょうがない。パルメザンの代用は避けること。
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by Tomato-no-naru-ki | 2012-09-15 16:18 | そんなアホな。
2012年 09月 14日

ジャガイモパン

a0284638_5271681.jpg人間にもテリトリー、縄張りというものがある、ということを、かなり前に何かで読んだ。時や場合によって、相手との間に置く距離が、国によって違うそうである。

日本人の場合、どんなに親しい友人同士でも、80cmから1mぐらい離れておしゃべりをする。ところが満員電車で見ず知らずの人とピッタリくっついてもさほど気にならない。イタリアでは、友達同士で立ち話をする際、肩が触れ合う距離、つまり、顔と顔の距離は、およそ50cmぐらいか。片方が度近眼だったりすると、その距離が更に近くなる。当然口臭などが気になることが多い。しかし混み合った地下鉄やバスなどで、日本の感覚でちょっと体で押しながら乗り込んだりすると、とんでもなく怖い顔で睨まれるし、まだまだ入れるのに、「いっぱいだ、次にしな。」と追い払われることがしばしば。アカの他人と肌を触れさせたくないのである。日本の満員電車に比べると、定員は50%どまりであろうか。







材料
強力粉 1kg
茹でて潰したじゃがいも 500g
生イースト 8g
砂糖 小さじ2
塩 大さじ1
ぬるま湯 適量
オリーブ油 50cc、他、表面に塗る分少々

作り方
1. 材料を全てこね、やわらかくなめらかなパン生地に仕上げ、一次発酵。
2. 空気を抜き、軽くこねて小判形に丸め、斜めに切り目を入れて二次発酵。
3. 表面にオリーブ油を刷毛で塗り、200度のオーブンで焼く。

ジャガイモは、荒く潰して食べる時に時々ぼろっと出てきても美味。
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by Tomato-no-naru-ki | 2012-09-14 05:34 | 生活習慣