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とまとの成る木

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2017年 02月 05日

フォカッチャ

フォカッチャ_a0284638_01000581.jpg

イタリアでは20年ほど前から取り入れられた大学の定員制、つまりそれ以前は私立のエリート校以外は大学受験が無かった。

現在、国立大で入学試験が実施されているのはそれでも一部の学部のみで、医学部、歯科医学部、薬学部、獣医学部、教育学部、そしてなぜか建築学部。

医学関係はそれなりのレベルが必要なのはわかるし、教育学部も将来を担う子供達の教育に関わる、教員の待遇はどうなのか、と言う話は別として、そう考えるとそれなりの責任があるわけだからわかるが、法学部や農学部、理学部などを差し置いて建築学部に受験が取り入れられているのは、定員制じゃなかった頃、何学部か決めかねているけどとりあえすどこかに籍をおいておきたい、と言う理由で入学手続きをする人が多かったから、と言うことらしい。日本のかつての法学部に似ている。

そもそも日本の建築学科と比べて大きな違いは、建築学部が理工系ではないというところ。もっとも数学がよくできるのであれば、入学した後の構造学や幾何学などの授業に役に立つのだが、もっぱら歴史や文学が中心で、定員制が取り入れられた後の入試でも、数学や物理学の問題はごく僅かである。...こう書くと日本人の感覚からすると意味不明であるが、入試問題はIQテストのように決められた時間内に100問だか120問だか、マークシートで答えて終わり。それが受ける学部によって、数学や化学の設問が多かったり、より歴史に重点をおいていたりするのである。

この試験方式は有名私学でも同じで、問題によってはとんちクイズのようなものもあるが、学校のお勉強だけできても機転が利かなければ入学できないというわけ。


フォカッチャ
材料
A
500g マニトバ粉
250g 柔らかく茹でてマッシュしたジャガイモ
小1 砂糖
大1 塩
30cc エクストラバージンオリーブオイル
適量 生イースト又はドライイースト
B
300g プチトマト
2-3摘み 粗塩
100cc エクストラバージンオリーブオイル
50cc ぬるま湯
2-3摘み オレガノ

作り方
1. Aの材料にぬるま湯を足しながら捏ね、パン生地程度の硬さになって滑らかになったら丸めて深めのボールに入れてラップをし、暖かいところで3倍に膨れるまで発酵させる。
2. 直径30cmの天板にBのオリーブオイルを半分敷き、両手をオイルで濡らして生地を伸ばし、さらに1時間発酵。
3. 横に半分に切ったプチトマトを切り口を下にして4-5cm間隔でのせ、ぬるま湯を手に取ってふりかけ、粗塩をふってオレガノを散らし、250度のオーブンで30-40分、表面が濃いめのキツネ色になるまで焼く。
4. 焼きあがったら木のまな板の上にひっくり返して粗熱を取る。




# by Tomato-no-naru-ki | 2017-02-05 23:59
2015年 12月 14日

カントゥッチ ー cantucci ー ビスコッティ

カントゥッチ ー cantucci ー ビスコッティ_a0284638_14472.png


しゃっくりが止まらない時にこうすると止まるらしい。

1) コップに冷たい水を入れ、
2) 反対側(向こう側)の縁に口を当てて
3) つまり頭を逆さにして飲む

こんなのできたら特技。


カントゥッチ
材料

薄力粉 500g
全卵4個、卵黄1個
グラニュー糖 280g
薄皮付きアーモンド 500g
バター 190g
ベーキングパウダー 16g
レモンの皮の削ったの 1個分

卵とアーモンド以外の材料を均一になるまで混ぜて、溶き卵とトーストして冷ましたアーモンドを加えて捏ねずに生地をまとめたら直径3cmぐらいの棒状にして溶き卵の器に牛乳大さじ2-3杯(分量外)を混ぜて表面に塗り、190ºcのオーブンで20分。熱いうちに斜めに1.5cm厚に切って切り口を上にして150ºcで30分。

アーモンドの代わりにヘーゼルナッツやビターチョコを練り込んだものも最近出回ってます。

# by Tomato-no-naru-ki | 2015-12-14 01:45 | そんなアホな。
2015年 12月 11日

ガトーショコラ

ガトーショコラ_a0284638_181913.jpg
「イタリア人はおしゃべりだ」
とはよく言われることだが、聞いていて楽しい、音楽の様な喋り方をするのと、単に耳障りなのとがある。

前者は主に自分の友人などで自分も参加できる場合、後者は、たった今私の隣で起こっている様に、電車の中などで赤の他人が彼の同行者に喋っている場合などである。
後者のとても迷惑なケースは大概一人で息もつかずに喋りまくって相手が相槌を打っているだけの状態で、周りの人間がどう思っていようが御構い無しに喋り続けるのである。そういう人は単に沈黙を嫌う人が多く、話が途切れるとそわそわしだすかトイレに立つか。話の内容も大したことを言っていることはないので、聞いていてもほんっと面白くない。

車内サービスでドリンクをリクエストする。
「お飲み物はいかがですか、コーヒー、紅茶、ジュース、ミネラルウォーター。」
"あー、あなた、私アメリカンコーヒーってわかんないわ、だいたい薄めてあってコーヒーって呼ぶこと自体変なのよねー、それにそもそもコーヒってのはさぁ.... あ、私、エスプレッソお願いね、リストレットで。 それでねー、どこだったかしらぁ、そうそう、コーヒーってのはねぇ、....."

そこで私の番。「アメリカンコーヒーください」
車内の奥の方から拍手された。

静けさが戻った。



ガトーショコラ(24cm)
材料
A
卵黄4個
ココアパウダー 75g
溶かしバターまたは落花生油 150g
薄力粉 大さじ2
B
卵白4個
塩 1つまみ
砂糖 200g

Aの材料を均一に練り混ぜ、Bでしっかりメレンゲを作り、Aに混ぜてオーブンシートを敷いた型で180ºcで40分。

# by Tomato-no-naru-ki | 2015-12-11 18:01 | つぶやき
2015年 12月 11日

ガトーショコラ


「イタリア人はおしゃべりだ」
とはよく言われることだが、聞いていて楽しい、音楽の様な喋り方をするのと、単に耳障りなのとがある。

前者は主に自分の友人などで自分も参加できる場合、後者は、たった今私の隣で起こっている様に、電車の中などで赤の他人が彼の同行者に喋っている場合などである。
後者のとても迷惑なケースは大概一人で息もつかずに喋りまくって相手が相槌を打っているだけの状態で、周りの人間がどう思っていようが御構い無しに喋り続けるのである。そういう人は単に沈黙を嫌う人が多く、話が途切れるとそわそわしだすかトイレに立つか。話の内容も大したことを言っていることはないので、聞いていてもほんっと面白くない。

車内サービスでドリンクをリクエストする。
「お飲み物はいかがですか、コーヒー、紅茶、ジュース、ミネラルウォーター。」
"あー、あなた、私アメリカンコーヒーってわかんないわ、だいたい薄めてあってコーヒーって呼ぶこと自体変なのよねー、それにそもそもコーヒってのはさぁ.... あ、私、エスプレッソお願いね、リストレットで。 それでねー、どこだったかしらぁ、そうそう、コーヒーってのはねぇ、....."

そこで私の番。「アメリカンコーヒーください」
車内の奥の方から拍手された。

静けさが戻った。


ガトーショコラ(24cm)
材料
卵黄4個
ココアパウダー 75g
溶かしバターまたは落花生油 150g
薄力粉 大さじ2
B
卵白4個
塩 1つまみ
砂糖 200g

Aの材料を均一に練り混ぜ、Bでしっかりメレンゲを作り、Aに混ぜてオーブンシートを敷いた型で180ºcで40分。



# by Tomato-no-naru-ki | 2015-12-11 16:50 | つぶやき
2014年 03月 03日

グリーチャ

グリーチャ_a0284638_1261231.jpg


最近、マーガリンが叩かれている。

イタリアに来て20余年になる。最初の頃は、何もかも新しく、朝起きて服を着替えてバールで近所のおじさんたちのおしゃべりを見ながら朝ごはん、というのが嬉しかったので、何の問題もなく数ヶ月が過ぎた。やがて間借り生活からシェアハウスに移り、キッチンが自由に使えるようになると、日本で慣れていたトーストにコーヒーの朝食がたまにしたくなり、スーパーへ そのための買い物に行った。

日本では普通にどこのスーパーでもコンビニでも、ごく普通に朝食用のパンがとても重要な存在感で売られている。ところがこの国では、以前にも書いたが朝食にパンが食されることは珍しく、あくまで食事の付け足しであるから、普通に町のパン屋で売ってるパンは、パスタや肉料理のソースを掃除する役目を担うために、日本のいわゆるバゲットを大きくしてどっしり、しっかり焼いたもので、日本のふんわり食パンにはほど遠い代物である。ここ数年、やっとおしゃれなパン屋がぼちぼち出てきて、北欧系の黒パンだとか、型入りパンと呼ばれる、いわゆる食パンに似たものが出回り出したが、当時は食パンに似たものといえば、スーパーの、カナッペ用に売っている、10cm四方のパサパサ、塩は効いてるが味無し、しかも6-7mmに切ってあってとても便利な(?)ものしか売ってなかった。それでもムリヤリカゴに入れ、乳製品のコーナーへ。
色々なメーカーのバターが並んでいたが、マーガリンは数少なく、確か1ー2種類だった記憶がある。そのうちの一つをつかんでジャムを2種類選んで、支払いを済ませて家に帰った。
翌朝、トースターが無いのでフライパンで無理やりパンを焼き、マーガリンを塗ってジャムをつけて食べた。とても臭くて食べられたもんじゃなかった。

仕事場で同僚に話すと、「マーガリンなんてそんな体に悪いもの、なんでわざわざ買ったの?」と言われた。 確かに植物性だけど、植物性油ってのは、自然界には固形では存在しないんだよ、それをいろいろ混ぜて長い工程を経て やっと固くなるんだよ、と。彼らは実際に何が入っていてどういう過程で、ということは説明できなかったが、それを知らなくても納得できる原理である。 そう言えば、確かに植物性の生クリーム、というのも売ってなかった。
当然、その後は晴れてバターを好きなだけ食べるようになったのは言うまでもない。

くり返すようだが、20年以上前の話である。


材料 4人分
スパゲティ (太め) 360g
ベーコン (スモークでないもの) 8枚
ペコリーノチーズすりおろし 大さじ山盛り4杯
黒胡椒 少々

作り方
1. フライパンにベーコンを並べて火にかけ、中〜弱火でジクジク焼き、カリカリになったら取り出して新聞紙の上などで油を切る。出た油はそのままフライパンにとっておく。
2. 麺を茹でる。塩加減は海水程度。
3. 大きめのボウルにチーズを入れ、少しずつ茹で汁を加えながらクリーム状にする。この時、湯を一気に加えるとチーズが溶けて、冷めると固まってしまうので、あくまでも慎重に。黒胡椒を多めに加える。
4. 茹で上がりの1分前にマグ1杯分の茹で汁をとっておいて1を再度火にかけ、パスタをザルに開けて湯を切る。
5. ザルを振ってフゥフゥ吹いて粗熱を取ったら3に加え、スープ用のスプーン2本を使って底から豪快に混ぜる。好みでベーコンから出た油を加える。少しづつマグにとっておいた茹で汁を加えて、クリーミィに仕上げ、かりかりベーコンを加えて更に混ぜて皿に取り分ける。

# by tomato-no-naru-ki | 2014-03-03 01:26 | 食習慣の違い