1 2012年 10月 05日
![]() 3月の最終週末から、9月最終週末まで、(数年前から10月末に引き伸ばし)時計の針を1時間進めて、1時間早起きして、夕方、照明を点けるのを1時間遅くしよう、というものである。 イタリアも洩れずにその政策に従ったが、実際、生活する上で、「省エネ」という言葉に敏感な人は日本人に比べてかなり少ないような気がする。 家の中で、誰もいないところでも煌々と明かりが付けっ放し、特にローマでは、古代ローマ人が建設した水道橋のお陰で水不足に見舞われた経験が無い(らしい)ためか、「水が勿体無い」という概念があまり無く、シャワーも歯磨きも炊事にも、惜しみなくじゃぶじゃぶ。 商業施設などは特にひどい。夏も冬も、弱冷暖房、夏は28度、冬は18度、なんて聞いたこともない。空調をガンガンに効かせ、中に電気が点いていてお客さんがいて、明らかに開店、と分かる場合でも、入り口のドアは全開である。そのくせ、店が、2階や地下などに広がっている時は、ほとんどの店がその他階の照明を消してあり、客がそっちへ行く度に、いちいち点けては、その後消す。レストランやバールなどのトイレでも同様である。最近は自動的に照明が点く様になった所も多いが、まだまだ手動でスイッチを入れなければいけない店が多い。そして用を足した後消し忘れると、店の人に睨まれる。勿論、お客様は神様、なんぞ、通用しない。 そんな無駄遣いが多い国であるが、この国は原発ゼロである。最近は多国籍の企業が風力、ソーラー発電所をイタリア領土のあちこちに建て、イタリアの電力会社がその電力を買い受けているらしい。 材料 スパゲティ 400g プチトマト 2つ割 500g バジルの葉 6ー7枚 ニンニク 一片 オリーブ油 大さじ5 作り方 1. スパゲティを茹でる鍋を火にかける。 2. 広くて深いフライパンにオリーブ油を入れ、ニンニクを丸のまま入れて弱火でじくじく炒めてニンニクを取り出してトマトを加え、中火で炒め、煮崩れしてきたら火を弱めてどろっとするまで木べらで潰しながら煮詰める。 3. 茹で上がってザルに空けたスパゲティを大きめのサラダボールに移し、トマトを加え、ちぎったバジルを加えて、大きなスプーンなどを2本使って下から混ぜる。好みでパルメザンチーズを散らす。 ................................. ■
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by Tomato-no-naru-ki
| 2012-10-05 22:21
| 生活習慣
2012年 09月 26日
![]() さ、さんびゃくしーしー? 確かにコップ一杯半、とは書いた。でも悪いのは私だ。コップ一杯=カップ一杯、すなわち200cc。ちなみにたった今、うちのコップにどれだけ入るのか量ってみた。すれすれまで入れて130cc。旅先で見つけたこの小ぶりで割れないコップ、かなり小さい。 イタリアに来て初めて覚えたティラミス。その後、何度か改良を加え、自分のレシピができる。1年後に帰省した時、早速姉に伝授したが、コニャックだかブランデーだか、はっきり記憶にないが、普通より多めに入れる私のレシピ、適当に、これぐらいか、と思って数字で示した量がかなり多かったようで、友人との集まりに作って持って行って、かなりひんしゅくを買ってしまったらしい。 もともと全て目分量で作ってしまう私。レシピを書く時も、実際量っている物は少ない。初めて作る料理のレシピには、やはり正確に分量を書くべきなんだなー、と、ティラミスのエピソードも思い出しながら、ちょっと反省、かなり反省。この場を借りて、 お姉ちゃん、ごめん!! 懲りずに挑戦してー!! 材料 全卵 3個 薄力粉 100g 牛乳 300cc 塩 ひとつまみ 溶かしバター 大さじ1.5 リコッタチーズ 300g クタクタに茹でて固く絞ったほうれん草、みじん切り 300g トマトソース 適量 モッツァレラチーズ 適量 作り方 1. 卵、小麦粉、牛乳をボールに入れて、滑らかになるまでかき混ぜ、1時間冷蔵庫で寝かせた後、常温に戻して溶かしバターを加える。 2. テフロンのフライパンに薄くバターを敷き、おたま8分目ぐらいのタネをすくって流し入れ、フライパンを回して広げて両面色よく焼く。2枚目からはバターは敷かない。 3. リコッタ、ほうれん草を混ぜ、クレープで、春巻きの要領で巻く。 4. オーブン皿にきっちりくっつけて並べ、(1段のみ) トマトソースをかけて、モッツァレラチーズをちぎって散らし、200度のオーブンで、チーズにほんのり焼き色がつくまで焼く。 リコッタチーズの代わりに豆腐でも代用できるかな。その場合、ちょっとだけパルメザンチーズかペコリーノチーズのすりおろしを混ぜ込んだ方がいいかもしれない。 トマトソースは、ホールトマト ミキサーで砕いたもの1kg、玉ねぎ中半分微塵切り、オリーブ油 大さじ5-6、それにトマトの酸味がきつい場合、小さじ1杯の砂糖を加えて弱火で半量になるまで煮詰める。玉ねぎを炒める必要なない。 ■
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by Tomato-no-naru-ki
| 2012-09-26 17:02
| つぶやき
2012年 09月 18日
![]() 今年の夏は普段とは違う夏を過ごした。6月10日で一年が終わり、3ヶ月の長い休みが訪れる。3ヶ月、長いようであるが、実は祝日が非常に少ないこの国、子供達にとっては必要な息抜きの時期である。もっとも、暑くて脳みそがパーになるほどなので、通学で、昼間、下手に出歩かない方が無難、ということでもあるのだろうか。一年を通して祝日は、1月1日、イースター(月曜日だけだが学校はその前後、計5日間)、5月1日(メーデー)、6月29日(ローマの守護聖人の日)、8月15日(いわゆる盆)、11月1日(ハロウィーン)、12月25日(クリスマス)、26日(聖ステファノの日)のみ。振り替え休日の制度も無い。 話を息子に戻す。この国には高校受験というものが無い。つい最近までは大学受験も無かった。成績に関係なく自由に高校を選べるが、それぞれの学校にレベルというものはちゃんとあるので、勉強を怠ると落第である。日本のように学校がかなりサポートしてくれて進級99.9%、なんてない。私が通っていた高校では3年間のうち、1年上級の人が1人、落第しただけである。息子が選んだ学校は、市内でも指折りの厳しい学校で、何を血迷ったか、願書締め切りぎりぎりに、下見もせずに決めた。ステータスシンボルのようなものなのだろうか。 1月末、前期が終わり、通知表を渡されて、かなりやばいことに気付く。6月の年度末の時点で3科目まで保留OK、9月始めに再試験があり、それをクリアーすれば無事進級できる。1月の時点で彼は、国語(であるイタリア語)、ラテン語、古代ギリシャ語、歴史+地理、英語の、5教科が、10段階で4、5、であった。6未満は単位として認められない。英語は、先生のせいだと言い張る。週1回、予約制で行われる教科ごとの個人面談に、足繁く通い、笑顔を振りまいてなんとか取り戻した。他の4教科はそんないい加減なことでは通用しない。主人が午後、仕事を休み、特訓することに決めた。昼ごはんの後、2時半にドラゴンボール(なぜかナルトとone pieceと並んでシックだと言われてもてはやされている)を観た後、夜10時過ぎまでみっちり勉強に励んだ。小学校1年生の頃からずっと続けているバスケもお預けである。 その甲斐があってか、国語以外は何とか6を付けられた。1科目であるが幅広い、国語。4、である。6月末までは、休息期間として自由にダラダラと過ごさせた。7月1ヶ月間で夏休みの宿題(かなりの量出される)を全て終わらせ、読書を残して8月の猛特訓。主人の両親の別荘で、義兄夫婦、義妹、義父がチューター役を務めてくれた。弁護士3人に、裁判官1人である。ただ一人、難は、義母であった。彼女は孫に非常に甘い。9時起き、朝食に続いて9時半から1時まで、叙事詩の勉強をし、昼ご飯、ドラゴンボールの後、海水浴に2時間だけ行ってリラックスし、夕方6時から晩御飯までの2時間余り、小論文書きである。再試験は小論文らしい、という噂を聞いて、こういう日程を立てた。 8月の最初の1週間は、私も一緒に別荘にお邪魔し、朝9時にちゃんと叩き起こして日程をクリアさせたが、盆休みも半分現場、半分休みの主人に付き合うために、1週間、ローマに私だけ戻った。途端に朝、起きなくなった。義母が、「かわいそうに、もうちょっと寝かせてあげなさい、」である。1週間過ぎて、私も仕事にそのまま戻ってもよかったのであるが、主人に「見張り役をしに戻れ」令を出されて、私だけまたプーリアに戻る。 毎朝義母の冷たい視線を浴びながら、叩き起こしを再開する。8月の最後の10日間は、その日程に、年間、読まなければいけなかった本を何冊か読む、という課題を増やした。だからドラゴンボールの後、みんなが海に行ってしまった後、木陰で読書である。理系頭の彼はページ数と時間を計算し、1冊にかかる時間を割り出して、忠実に従った。読み終わると汗ビッショリでぐったり、である。その後、みんなが待つ海岸へと2人で行き、日暮れまで休憩してまた小論文。 その甲斐あり、9月初めの再試験は、無事クリア。保留科目が出されても、出されずストレートで進級できても、とにかく毎年受験勉強さながらである。小学校5年、中学3年、高校5年、大学4年。確かに本当の意味での勉強ができるので、いいのかもしれないが、5年間も受験地獄が続くのであろうか。 日本の受験制度が懐かしい。 材料 プチトマト 2つ割 600g バジルの葉 細かく手でちぎったもの 20g ペコリーノチーズすりおろし 100g オリーブ油 50cc ペンネまたはリガトーニ 400g 作り方 1. トマト、ペコリーノチーズ、バジル、オリーブ油を大きなグラタン皿、或いはタルト皿などに入れて混ぜ、180度のオーブンで表面がきつね色になるまで焼き、茹でたパスタと和える。 ............................................. ■
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by Tomato-no-naru-ki
| 2012-09-18 03:28
| 生活習慣
2012年 09月 11日
![]() そんな美味いもん、嫁に食わすなどもったいない、という姑の意地悪だ、という説もあるらしいが、この時期に出回る茄子はアクが強いので、妊婦や授乳中の女性は控えた方が良い、ということが本当の意味らしい。日本で妊婦や授乳中、食べられないもの、というのはこのナスぐらいだろうか。イタリアでは、ナスは特に注意されないが、アーティチョーク、ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、アスパラガス、ピーマン、ニンニク、玉ねぎ、唐辛子、胡椒、コーヒー...、全て禁止である。どれも母乳の味を悪くするらしい。しかも、豆類でさえ、全て食べられるわけではなかった。レンズ豆は良いが、その他の豆は、お腹にガスが溜まるからダメ...云々。まともに食べられる物が無いではないか。 乳飲み児のうちからそうやって過保護に育てられるのである。 材料 赤いパプリカ 中3個 玉ねぎ 小1個 プチトマト 10個 オリーブ油 大さじ4杯 鷹の爪 1個 塩漬けケッパー、水で戻したもの 大さじ1 スパゲティ、又は大きいマカロニ 400g イタリアンパセリ 少々 パルメザンチーズすりおろし 適量 作り方 1. 玉ねぎの皮を剥いてザク切りにする。 2. パプリカのヘタとタネをとってザク切りに、トマトは半分に切る。 3. 鍋にオリーブ油を入れ、玉ねぎとトマトを入れて中火にかける。 4. トマトの皮が剥がれて煮崩れしてきたらパプリカと種を取り除いた鷹の爪を入れて蓋をして中~弱火で20分ほど煮る。 5. 水分が無くなったら水を足して、を繰り返し、ケッパーを指で潰して加え、煮崩れしてドロドロになるまで気長に煮込む。 6. 最後は完全に水分を飛ばしてクリーム状にして、鷹の爪を取り出す。 7. 茹でてザルでよく湯を切ったパスタを大きめのサラダボールに入れ、5を加え、茹で上がり1分前にマグ一杯とっておいた茹で汁を少しづつ加えて、滑らかに混ぜる。 8. 皿に取り分けてから、パセリをちぎって散らし,好みでパルメザンチーズを振りかけていただく。 ■
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by Tomato-no-naru-ki
| 2012-09-11 04:27
| 食習慣の違い
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